ボリンジャーバンド−テクニカル指標
ボリンジャーバンドとは、ジョン・A・ボリンジャー (John A. Bollinger)氏が考案した、テクニカル指標です。
ボリンジャーバンドは、移動平均線の上下に描かれるバンドの事で、株価がこのバンドからはみ出したかどうかで、売買のタイミングを判断します。
統計的に±2σのバンドに約95%の確立で株価が収まると言われているので、株価が+2σのラインを超えたら売り、-2σのラインを超えたら買いのシグナルとなります。
ボリンジャーバンドは以下の計算式で計算されます。(一般的には2σが使用される事が多いです)
±σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差
±2σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 2
±3σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 3
※nには20日が使用される事が多いです。
標準偏差は次の式で計算されます。
=√(n×n日間の終値の2乗の合計−n日間の終値の合計の2乗)÷(n×(n−1))
ボリンジャーバンドはYahooファイナンスのチャート上で表示させる事ができます。
まず移動平均(20日)を計算。
セルC3に「=SUM(B2:B21)/20」と入力し、下行にコピー。
次にD列に標準偏差の式を入力。
セルD2に標準偏差を求める数式「=STDEVP(B2:B21」と入力し、下行にコピー。
E列に+2σの数式「=C2+2*D2」を入力、F列に-2σの数式「=C2-2*D2」を入力し、下行にコピー。
グラフ化すると以下のようになります。
ボリンジャーバンドの有効性について、検証してみました。
検証に用いたデータは以下のデータです。
検証データ | 日経平均株価 | 検証データダウンロード |
検証期間 | 2006/1/4〜2010/12/30 | |
検証データ数 | 1226 |
【検証結果】
結果は、売り買いとも勝率は50%以下となり、ボリンジャーバンドを単体で使用した場合の有効性はあまり期待できないという結果となりました。
ボリンジャーバンド(±2σ)を割る確率は5%と言われていますが、検証データでは8.65%だったのが原因でしょうか。
また標準偏差は過去のデータの統計によって算出されたものなので、ボリンジャーバンドだけで未来の予測をするのは無理があるかもしれません。
今後、ボリンジャーバンドの長所、短所を把握した上で、他の指標を組み合わせるなどして再度検証してみたいと思います。
終値が+2σを上回った回数 | 38回 |
データ数に対して、終値が+2σを上回った割合 | 3.10% (38/1226) |
終値が-2σを下回った回数 | 68回 |
データ数に対して、終値が-2σを下回った割合 | 5.55% (68/1226) |
終値が+2σを上回った日の翌取引日の初値で売り、5日後の終値で手仕舞いした時の勝率(逆張り) | 44.74% (17/38) |
終値が-2σを下回った日の翌取引日の初値で買い、5日後の終値で手仕舞いした時の勝率(逆張り) | 47.06% (32/68) |
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